○ 8年 ○ 2019.03.11 Mon 17:11 | 〇気ままな日記〇

3.11




被災された方々には心からお見舞い申し上げます。






あの日、テレビを買いに電気屋さんに行っている時に起きた大地震。



電気屋さん中の巨大テレビに映し出された津波の様子は、
一生忘れられないと思う。





え...




としか言えず、ただ画面を見ていた。




あの年、ローム財団の研究生としてパリに派遣していただくことになり。


日本がこの状況で、苦しんでいる方がこんなに居る状況で、
本当に行っていいのか、



分からなかったが、ただ流れに任せていた。



ご縁が無ければ流れる話。ご縁があれば有り難く行こう。


と。





改めて思う。




もっと使い道があるお金を、いち作曲家の経験のために与えて下さったことに感謝したいと。





その想いを含め、この出来事からインスピレーションを得た曲を、パリで書いた。



記録のように。



でも、

辛いことを曲にして、演奏してもらって、聴いてもらって、

それってどうなんだろう。

そう思い、パリでの初演を最後に封印した。




が、自分の個展に続き、昨年、名古屋のサクスフォニスト瀧彬友さんが取り上げてくださり、
あまりにも洗練された世界観に、




これはこれで芸術として置いておきたい。




そう思った。






3.11



この日はその曲を思い出す。



そして、経験と命を与えられた者としての使命を。